学生たちが描く
未来の食 プロジェクト

東京大学と宮城大学の学生たちが
現在の食がかかえる課題を見つめ、
ありたい未来の食の姿を提案します

流通・食材確保チーム

「小さな経済圏」で
目指す究極の地産地消

私たちが提案する食の未来像は「小さな経済圏での自給自足」です。
世界人口の増加に伴う食料需要の高まりによって、今後日本は輸入に頼らず十分な食料をいつでも得ることが出来る環境が必要です。
そこで市町村などの共同体ごとに食べ物を協力しながら生産・消費していくシステムづくりによって私たちの子や孫の世代が困らない、幸せな世界を作りたいというのが私たちの願いです。それによって食料の安定的確保はもとより輸送に関わる環境負担を大きく減らすことができると考えます。

調理・喫食チーム

おいしい楽しい
未来ごはん

現在、環境問題や人口増加などで食糧を含む資源の枯渇が危ぶまれています。
そのため、世界では環境に配慮したお肉や昆虫など新しい資源の開発等、まだ食べられていないものの活用法を模索中です。
未来においてもおいしく楽しいごはんが変わらずにあり続けることが私たちの願いです。
一度先入観を捨て、新食材を食べてみたり、見た目は従来の料理で、中身だけ新食材が使用する方法を考えたりと新たな食体験を見出すことが未来の「おいしく楽しい未来ごはん」の第一歩に繋がるのではないでしょうか。

生産・増産チーム

農業 × 八重洲
× オフィスワーカー

食糧生産は我々の生活に欠かせません。
一方で、都心で暮らす人間にとって生産現場が身近でないのも事実です。そこで今回は、八重洲で都市農業が行われる未来を描いてみました。
東京駅と畑、奇妙な組み合わせに何だかワクワクしてきますね。
また、最先端の研究現場では技術開発が進められ、環境負荷が低く効率的な農業が目指されています。そんな技術が実現すれば、都市部でのサステナブルな食糧生産は意外と現実的な話かもしれませんね。

食材活用チーム

生産者と消費者を
繋ぐ魔法の箱
『3Dフードプリンター』

原料は今まで使われずに処分されていた食材や、新しいたんぱく源として注目されている昆虫などです。常備用のカートリッジの他、家庭で余った食材をそのまま投入することができ、フードロスや環境負荷を減らすことができます。また、忙しい現代人が手間をかけずに温かい食事をとることができます。調理中は、上部のモニターで食材が生産・流通される流れを映像で見ることができるため、食育の効果も期待できます。

地球環境チーム

地球の“いただきます”を
考えよう

現在の食生活は、かけがえのないこの地球に大きな負荷をかけてしまっています。
“いただきます”
そっと耳をすますと、農家や漁師の息づかいが聞こえてくるかもしれません。
じっと目をこらすと、農家が耕す大地や漁師がわたる広い海が見えてくるかもしれません。
自然の恵みをはぐくむ生産者への感謝は、恵みをうみだす地球への感謝に―。
感謝の心をもって命をいただく未来の私たちは、きっと本当の豊かさを味わえるはずです。

食品ロスチーム

限りある資源を無駄に
しない世の中に向けて
〜農家の愛情をすべてお腹に〜

一人一日寿司6貫。 これは日本で1人が1日に捨てている食品ロスの量(130g)です。
計算上はみなさんが大好きなお寿司を6貫も捨てているということになりますが、自分は食品ロスには加担していないと思っていませんか?
実は食品ロスのうち私たち消費者が捨てているものが約半分もあるのです。 食品ロスを減らすために、食事を食べ切る、冷蔵庫をこまめに確認するほか、店で売れ残りがないように協力することもできます。
生産、製造、小売、保存、調理どこの過程でも食品を捨てることのない未来を目指したいです。

このプロジェクトに関わった方々

● 流通・食材確保
佐藤伶音 宮城大学 石川研究室
川瀬翔子 東京大学 OEGs育成プログラム
● 調理・喫食
桑原明 宮城大学 石川研究室
丹野志音 宮城大学 石川研究室
佐藤瑞穂 宮城大学 石川研究室
羽賀麗 宮城大学 石川研究室
● 生産・増産
田口翔一 東京大学 OEGs育成プログラム
鳥井要佑 東京大学 OEGs育成プログラム
● 食材活用
駒木根帆純 宮城大学 石川研究室
黒井夏音 宮城大学 石川研究室
髙田瑛仁 東京大学 OEGs育成プログラム
● 地球環境
山口空 東京大学 OEGs育成プログラム
宇都宮涼 東京大学 OEGs育成プログラム
● 食品ロス
桑田向陽 東京大学 OEGs育成プログラム
橋元菜摘 東京大学 OEGs育成プログラム
アイデア協力
方 楊 宮城大学 石川研究室

東京大学大学院農学生命科学研究科
One Earth Guardians育成プログラム

宮城大学 食産業学群 石川研究室

監修 石川 伸一 教授 
宮城大学 食産業学群
三坂 巧 准教授 
東京大学 大学院農学生命科学研究科
協力 一般社団法人TOKYO FOOD INSTITUTE